「中国の前にまず台湾を攻めよ」がビジネスの新常識になっているワケ

女性誌『ViVi』の海外戦略に見る
現代ビジネス編集部

台湾で地力をつけ、中華圏に挑む

ViViNightに見られた海外に対するコンテンツマーケティング。その影響力の高さは、すでに同手法を国家戦略として取り入れている韓国を見ればよく分かる。

現在のK-POPや韓国ドラマの人気ぶりは、アジア圏を筆頭に、世界各国まで波及している。さらにこの人気に便乗し、韓国の企業は自社製品の海外展開を図っている。

この一連の動きが活発化している背景には、2009年5月に設立されたKOCCA(韓国コンテンツ振興院)がコンテンツ・カルチャーを積極的に支援していることがある。このKOCCAがあらゆる自国内のコンテンツを一元的に管理することで、より迅速な対応を可能にし、また相互的なメリットを生み出しているという。

GEmma Wuら台湾出身の人気アーティストたちも出演

ViViNightは、この韓国の取り組み同様、民間レベルで様々なコンテンツの要素を組み合わせた試みと言える。そして、その舞台として選ばれたのは、アジアの大国である中国ではなく、台湾だったわけだ。

少子化、人口減少、国内における景気の先行きに不安をもった多くの日本企業が、海外展開を成長戦略の中心に据えている現在。地理的に近く、文化的に似ており、さらに成長性の高いアジア圏は最も注目を集めている地域といってもいい。その中で、最も親日的でアプローチがしやすい国は、これまで見てきた通り、おそらく台湾なのだろう。

 

市場として大きいのは当然中国だが、それだけにハードルも極めて高い。日中関係や政治動向により、影響を受けやすいことはもちろん、競合も多い。まだまだ中国で大きく成功した日本企業のケースはなかなか聞かれないのが実情だ。

そこで、まず台湾で地力をつける、というのが企業における最適解の1つになっていると考えられる。その上で、中国・香港といったより広い中華圏の市場へと展開、拡大していくというのが、今後のセオリーになるのかもしれない。

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