「中国の前にまず台湾を攻めよ」がビジネスの新常識になっているワケ

女性誌『ViVi』の海外戦略に見る
現代ビジネス編集部

単なるファッションイベントではない

このイベントの実行委員会に、『ViVi』の版元である講談社と共に名を連ねるのが、サツドラ(サッポロドラッグストアー)、Paykeの2社。その内、札幌を中心にドラッグストアーを展開するサツドラは、台湾でも店舗展開を進めている。サツドラホールディングス社長の富山浩樹氏はこう語る。

 

このViViNightによって、台湾での知名度を上げていきたいと思います。台湾にとどまらず、アジア全体で『サツドラ』というブランドを知らしめていきたい。

アジアのマーケットは重要です。アジア各国の生活レベルは急速に上がっていて、これに合わせてドラッグストアの扱う商品の需要も高まっていきます。そして、訪日外国人の中でも、台湾のお客様は特別です。なんと、台湾人訪日客の9割以上がドラッグストアに立ち寄るのです。台湾の市場はそこまで大きなものではありませんが、訪日外国人が多いですし、中華圏全体への影響力も期待しています。

ドラッグストアチェーンのサツドラが協賛ではなく、あえてイベントの実行委員会に名乗りを上げたのは、単にイベントに看板を出すことではなく、「お客さまづくり」のためと言う富山氏。ファッション、ビューティー、ライフスタイルなど幅広い女性向けコンテンツを有する『ViVi』を介して、台湾の潜在顧客にアプローチする狙いがうかがえる。

会場は1200人もの観客で満員となった

台湾で開かれたViViNightは、一見すると単なるファッションイベントにも思われる。しかし、その実像は、アジアマーケットを睨んだ「大規模なコンテンツマーケティングの舞台」といっても過言ではないだろう。

企業の商品やサービスを直接的に消費者にアプローチしようとしても、なかなか届かないと悩む企業のマーケティング担当者は多い。そこで、消費者が求めるコンテンツを中心にして、潜在顧客にアプローチする。

つまり今回のViViNightは、台湾の女性たちが日常的に接する『ViVi』に登場するモデル、提案するファッションやカルチャーといったコンテンツをイベント化することで、より一層のファンを定着・獲得し、彼女らに企業の商品やサービスを手に取ってもらう絶好の機会を作り出していると言えるだろう。

関連記事

おすすめの記事