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「使えない税理士」のせいで、相続税2000万損した50代男性の地獄

あなたもすでに損してるかも…

8人による相続

「税理士にもあんな使えない人がいるとは思いませんでした」

私が最初にAさん(現在58歳・男性)に出会ったとき、彼はこう言いました。Aさんは「相続人」の一人として、相続税の申告を終えたばかりでした。

関西の高級住宅街に土地を複数所有する田崎家。親や祖父の代は今の数倍の土地を保有していたのですが、相続を繰り返す過程で少しずつその土地を切り売りして、今では自宅などの土地しか残っていません。

 

そんな中、当主である田崎一郎さん(Aさんの伯父に当たる)が病死したのは2016年。相続人は8人でした。

一郎さんは長男で、3人の妹がいましたが、三女以外はすでに他界。このため、長女と次女にかわって、その子供たちがそれぞれ相続(「代襲相続」)することになり、合計8人が相続人となっていました。私のところに相談に来たAさんは長女の息子で、相続人の一人でした。

背景が青の人物は故人、背景が黄色の人物が「相続人」の8人

相続人たちは散らばって生活していたため相続手続きは遅々として進まず、遺産分割協議をすることなく時間だけが過ぎ去っていきます。

しかし、何もしないわけにはいきません。数ヶ月後、相続税の申告や一郎さんの所有していた土地の名義変更の協議をするため、なんとか5人が集まったものの、事態はほとんど進みませんでした。せっかく集まったにもかかわらず、85歳の三女と、亡くなった長女の子供(Aさん、Bさん)たちが言い争いを始めてしまったのです…。