お笑い芸人、2丁拳銃の川谷修士さんの妻であり、元お笑い芸人、現在は放送作家として活躍する野々村友紀子さん。夫に211個もの家事リストをつきつけたという著書『夫が知らない家事リスト』(双葉社)では、今話題の“見えない家事”がズラリ! 当初、211個中8個しかやっていなかったという川谷さんが、今では先回りして家事を手伝ってくれているそう。そうなるまでには、どんなプロセスや秘策があったのか? 家事分担1:9、夫婦喧嘩は日常茶飯事、2児のママが悩みや愚痴をぶつけながら話を伺いました。

インタビュー・文/本間綾

夫に家事リストを見せたら、
まずは泳がせるべし!

昨年のクリスマスは家族で初のコスプレパーティーを開催。写真提供/野々村友紀子

——夫が家事を率先してやるなんて夢のよう。野々村さんはどのようなことをしてそうなったのですか。

野々村:以前は家事を私ばっかりがやってるっていうストレスがすごくて、旦那さんにそれを分かってもらうべく、とりあえず書き出してみたんです。そしたら『こんなにあるんかい!』って自分でもびっくりして。

私の場合はイライラしてたから『自分がやってる家事に丸つけろ! 三角いらへんから!』って言って旦那さんに丸をつけさせましたけど、決してそれがいい方法ではなくて(笑)。『今、こんなん流行ってんねんて〜』って自然な会話の流れで家事リストを見せたら、よほどの人じゃない限り『こんなに数あるん?(驚)』って言ってくれると思うんですよ。

でもその後は、『じゃあ、あなたはこれやって』と強要せずに、最初は泳がせるほうがいいと思うんです。本にも書きましたけど、リストを見せたときに「はい、分けましょう」っていうのはダメ。「私はこんだけやってるからあなたもやってね」もダメ。たとえば、自分がしんどいときに手が抜けなかったりするので自分を苦しめることにもなるし、相手を責める材料ばっかり出てくる。「私やってんのに、やってないやん」って。

自らやってくれたら、「これもやってくれたの? すごいすごい」「これもやってもらっていい?」と言いやすいんですよ。これは17年夫婦をやってきて、結局この方法に行きつきました。リストを見せると、たぶん何かしらの手伝いをしてくれると思うんです。男性にとって圧迫感がすごいんでね、家事リストって(笑)。

——ついイラっとして「やって」と言ってしまいそうですが、そこは穏便にスタートさせるのが鉄則なんですね。

野々村:『うちも共働きでけっこうやることが多いんだよね』『こことここやってくれてるもんね』と褒めつつ、『このへんもやってくれたら嬉しいな』くらいにしていたほうが男性は自主的にやってくれると思います。その方がこっちも『ありがとう』って言いやすいじゃないですか。『頼んでないのにやってくれてたん?』って。心の中では『当たり前やん、やっとけよ』って思うけど、『え〜!すご〜い』って言っておけばいいんです(笑)。