思い通りにならない子育て、
たまには手を抜いてもいい

「倒れた後は、自分が倒れてしまったらダメだなと思って、毎日毎食手作りだった離乳食も市販のものを取り入れるようにしたし、おもちゃも毎度毎度片付けていたけど、『どうせ散らかるからええわ』と思って手抜きするようになりました。市販の離乳食を食べても、ホコリをちょっとくらい吸っても生死に関わることではないやろと思って、無理するのをやめたんです。そしたら、子どもを連れて外に出る時間もできたからストレス発散にもなって、気持ち的にも少し余裕が出てきたんです。

あと、育児も今までなら一人で頑張っていた部分も、旦那さんにできるだけ頼って2人でやるようにしました。 旦那さんもよく言ってましたけど、寝かしつけは慣れなのでママじゃなくてもできる。なかなか寝付かなくても途中でママに渡しちゃダメ、ママも受け取っちゃダメ。そうやって1個1個をやってもらううちに、旦那さんは授乳以外なんでもできるようになりました」

こちらも娘さん作。食卓が華やかになりますね。写真提供/野々村友紀子

手の抜き方を身につけて、旦那さんと少しずつ育児の大変さを共有していった野々村さん。ママたちのしんどい気持ちは、自らの経験を通して痛感している。

子育てって思い通りにならない。赤ちゃんはなんで泣いてるのかもわからないし。ママがキャパオーバーする瞬間ってあると思うんですよ。真面目な人、手を抜けない人、旦那さんに言えない人……いろんな人がいると思います。

こんなんでしんどいと思ってたら、私は母親として失格なんじゃないか、なんで私ばっかりとか、答えがないことがとにかくしんどい。うちの子どもはスクワットしないと寝ない時期があって。でも今日はこれで泣きやんでも、次の日は何で泣きやむかわからない。こんなことのくり返しでほんまに答えがないんですよね。

子どもの泣き声ってけっこうなボリュームで、近所にも旦那にも気を遣う。でも、旦那に気を遣うって“なんでやねん!”って話なんですけど(笑)。隣で子どもが泣いてんのにグウグウよう寝るな~、お前の耳、どないなってんなって。こっちは『クゥ』くらいの泣き声で飛び起きるし、全然泣いてないのに耳の奥から泣き声が聞こえるし、抱っこしてないのに自然に体が揺れるし、そんなんで大忙しなのに(笑)。いろいろ溜まってパンクする前に、育児も家事も行き詰まったら、ちょっと手を抜いてみる。これは、ほんまに大事ですね」

現在、育児中のママたちは、野々村さんの話に共感できる部分が多いのではないだろうか。この感覚は、やはりママならではのようで、どんなに協力的な夫でも、やはり育児の温度差があることは否めない。