2019.11.22
# 米国

米FRB、利下げは「成功」したのか

2020年の先に起きること
唐鎌 大輔 プロフィール

明らかに不健全

過去10年間で新興国の企業部門に積み上がったドル建て債務も低い米金利が維持されればされるほど、さらに積み上がることになるだろう。株価もドル建て債務も在るべき水準を超えて膨らみ続けることになる。

明らかに不健全であるとは思われるものの、こうした「歪な状況」が調整を強いられる局面がきても、FRBが利下げ余地を有する状況ならば今年がそうであったように「予防的緩和」を通じて事態の収束が期待できる。

だが、利下げ余地を失ってしまっていた場合、どうなるだろうか。

 

その際はいよいよ調整を受け入れざるを得なくなるだろう。

欧州や中国の実体経済がとりあえず回復軌道に復帰しそうな2020年にこうした展開を想定する必要はないのかもしれない(何よりも米国の大統領選挙の年にそのようなクラッシュは何が何でも回避するだろう)。

しかし、将来的に予想すべき危うい展開であることも忘れてはなるまい。2020年の相場環境を明るく見積もったとしても、その後は今年目にした予防的緩和のようなセーフティネットが使えない未来が待ち受けてはいないだろうか。

SPONSORED