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「Facebookはおじさん、おばさんしか使ってない」は本当か?

「率」で見るから、誤解する
松本 健太郎 プロフィール

データの見方を変えれば浮かぶ「違う事実」

データの見方を変えてみましょう。

情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」は7回発表されています。そこで2012年から7年間の変化を見てみましょう。

 図2:年代別Facebook利用率(2012年〜2018年)

2018年だけを見ていれば気付かない変化が分かります。

10代は2012年から20%前後で横ばい、30代も2015年から50%前後で横ばいを示しています。一方で、20代は2015年をピークに低下、40代以上は2012年から一貫して上昇しています。

20代が減って40代以上が増えているなら、相対的に比較して「Facebookはおじさんとおばさんが増えている」と言えるのではないでしょうか。

 

さらに、データの見方を変えてみましょう。

このデータは利用「率」です。Facebookを使っていると答えた人の数を求めて、各年代の調査対象者数を割って、利用「率」を求めています。2018年の場合、以下の通りです。先ほど表1にてN数として記載していました。

表2:年代別調査対象者、Facebook利用者(2018年)

お気付きの方もおられたでしょうが、各年代で等しい人数にFacebookの利用度合を聞いたわけではありません。

年代が偏っている、特に40代以降の対象者数がかなり多いように見えます。その理由は、この調査が「2018 年 1 月住民基本台帳の実勢比例」すなわち日本の年代別人口構成比で1500人に聞いているからです。10代が特に少ないですが、これがまさに「少子化」なんですね。60代の半分以下…。

さて、対象者の数が同じでないとすると、10代の17.0%と60代の14.4%では意味が違ってきます。利用者を見比べて頂くと分かりますが、60代は43人、10代は24人です。60代で43人しかいない(14.4%しかいない)のは少ないでしょうが、10代の24人と比較すると多いと分かります。

すなわち「率」で比較するなら、年代別の対象者が同じでない限り、実態より過小・過大評価する可能性が高いのです。