——この物語では2人の母親がどのような決断をするのかが大きな焦点になっていますが、貫地谷さんはこの結末をどのように捉えていますか?

貫地谷:私も完成した映画を観て初めてこういう結末だったんだと知りました(笑)。というのも、撮影中にひときわ私の感情が高ぶってしまったシーンが全部カットになっていたんです。 撮影中、茜として色々な感情の波をくぐり抜けて、私なりの茜がたどった道筋があります。でも、それは観ている方それぞれに自由に感じてほしい部分。私もこれから子供が出来るかもしれない。そうなったら、この物語に対して今抱いている答えとは別の答えを見つけるでしょう

それに、オリジナルの脚本には私が暴力を受けたり、もっと辛いシーンもあったんです。きっと監督はもっと観客に想像してもらいたくてそういう場面を撮影しなかったのかもしれません。

——カットされたシーンの中でも、「これだけは使ってほしかった」というシーンはありますか?

貫地谷:そんなのはいっぱいありますよ! それこそ、この作品に限らず(笑)。「カットするなら何で撮ったんだ!? 」って毎回思います。でも、監督が編集の最終的な判断を下すのは大変な仕事ですから。

そもそも、自分が出演した作品を客観的に観ることができないんです。気持ちが詰まりすぎて何年経っても見返したくない作品もありますし。もっと年をとったら楽に観られるようになるかもしれませんが、自分の演技はめちゃくちゃチェックしてしまうタイプかな(笑)