日本で「変人」扱いされた「熱帯女子」、アメリカで大学教員になる

あるリケジョの汗と涙の記録
杉山 杏奈 プロフィール

アマゾンの森林研究をしたい!けれど……

さて、そんな私が浪人してまで大学で理系の学部に進学したのは、アマゾンの熱帯林保全に関わりたかったからである。小学生の頃、近所の科学館で上映されていた熱帯多雨林の映画を観て、こんなにも色鮮やかで多様な生物がいる場所があるのか、と魅了された。

しかし、大学4年生になってから、このまま大学院の修士課程に進学してもアマゾンには行けそうにないことに気づいた。本来であれば、大学受験前に調べておくべきことだが、そもそも理系の人が周りにいなかったため、研究室の仕組みなどを知らなかった。

熱帯林といえば…の憧れのオオハシ。どこにいるか探してみよう
 

当時の私には、日本国内ではアマゾンの調査に行かせてくれそうな研究室を見つけ出せず、初夏頃に留学することを決めた。英語力を伸ばしたいという動機もあった。

そんな折、部活の先輩がアメリカの大学院に留学するというので、何が必要か教えてもらった。志望校に提出するのは主に履歴書、志望動機、そしてTOEFLとGRE(センター試験のような、アメリカ大学院版の共通試験)のスコアだという。留学のための奨学金制度もあるらしい。

さらに、当時「理系留学のススメ」というブログを書かれていたイェール大学の是永淳先生に、思い切ってコンタクトを取ってみた。是永先生はアメリカの大学院の情報をいろいろと教えてくださっただけでなく、願書の添削までしていただいた。私の留学を後押ししてくれた恩師といえる(最近、是永先生のブログが『できる研究者になるための留学術』として書籍化されたので、留学に興味のある方にお勧めしたい)。