2019.11.21
# 裏社会

六代目山口組を早くも震撼させる「高山若頭恐怖政治」の復活

弘道会ナンバー2人事の意味するもの
溝口 敦 プロフィール

紳助事件の主役の引退

おまけに若頭の差し替えは前記したように、山健組に対する微温策を木っ端みじんに吹き飛ばせる。

高山若頭は六代目山口組の人事にも手を突っ込み始めた。服役中、神戸山口組に移籍しかねなかった極心連合会・橋本弘文会長の動揺を許せないのか、わざわざ大阪に出て橋本会長と面談したとされる。

「あんたは引退して、極粹会・山下昇会長に極心連合会の二代目を譲りなはれ」と切り出したらしい。今でも極粹会は極心連合会と同様、山口組の直系組だから、いわば極心、極粹合併の上、会長の座を譲れとの申し渡しである。

両組織とも実質組員は十人を切っているらしい。極粹・山下会長のホンネは竹内若頭の企業舎弟をやることともいう。山下会長は金儲けがうまく、高山-竹内派である。高山若頭はそういう山下を使って、あえて橋本つぶしの駒にしたいらしい。

 

橋本会長は高山若頭の提案を拒否した。というのは、以前、山下会長が極心連合の若頭だったころ、金銭面でヘタを売り、橋本会長が彼を処分した。と、当時は弘道会の若頭だった竹内照明会長が乗り出して処分を撤回させ、山下会長を山口組の直参に昇格させた。

橋本会長にすれば、当時は竹内若頭など後輩もいいところ。それが偉そうに要らざる口出しをしてと腹に据えかねたはずだ。だから、今でも山下には2代目を譲りたくない。自分はヤクザから足を洗っても、組を解散しても、極心連合会の名が次の時代に残らなくても、組員たちが弘道会や大同会(森尾卯太男会長、山口組本部長)の預かりになっても、断固拒否と突っ張っている。

今、橋本会長に翻意を促すべく説得役を買って出る直参もいるようだが、まず橋本引退は揺らぎそうになく、島田紳助事件で知られた有名ヤクザが消える。高山若頭はあえて嵐を呼ぶ人事体勢を取っている。

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