遠征に家族が同行する意味

今大会優勝した南アフリカ代表は、選手の出場回数(キャップ数)が一定を超えると、ホテルでは1人部屋。そこに家族も一緒に泊まれるそうです。移動のために家族用のバスなどもあり、異国でも迷わずに試合会場へ行くことができます。日本代表の場合はキャップ数関係なく相部屋。そして家族に関しては試合のチケットは数枚もらえますが、試合会場までの移動は自分で手配しなければいけません。小さい子を連れて初めての会場で右往左往することも少なくありません。

もちろん、トップリーグの中には地域に根付いているチームもあるので、もう少し手厚い待遇をしてくれる場所もありますが、基本的には現地集合現地解散。このため普段別のチームにいる家族同士は、試合会場でしか交流ができないことがほとんどです。以前は合宿期間中でも家族も交えたBBQなどがあり、その時に海外移籍先での現地情報や、選手不在時のワンオペ事情など、ためになる情報交換ができました。それがなくなってしまったのは残念です。

240日も夫が家にいないと、お子様がいる家庭はワンオペになります。特に海外出身の選手の家族は、日本での生活が難しくなり、親戚などのヘルプがある自国へ帰るパターンも見かけられます。私もその1人です。夫も私が1人で育児をしていることに対して、申し訳ない想いや心配から、余計なストレスを抱えてしまうのだとか。つまり私が両親のもとにいた方が安心してラグビーに集中できるとのことなので、長期間遠征や合宿がある時は、私も両親のサポートが得られるハワイによく帰っています。数週間なら自分でなんとか乗り切れるのですが、いない頻度があまりにも多いんですよね。

山田さんと初めて一緒にフライトできた時の写真。しかしたいていはひとりか両親と一緒のフライトに 写真提供/山田ローラ