海外では「選手の家族もチーム」感が強い

ラグビーのシーズンは通常、8月から1月まで日本国内リーグのトップリーグと、2月から7月まで南半球リーグのスーパーラグビーに分かれます。その間に代表期間もあるので、トップレベルの選手であれば1年中ラグビーをしている状態です。海外リーグへ移籍した場合、遠征に家族も帯同できることが多いのですが、日本ではそれがまだ浸透しておらず、選手はホテルで単身赴任状態。小さなお子さんがいる選手はなかなか子どもにも会えず、懐いてくれないという話も聞きます。

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今大会の日本代表のスローガン「One Team」 は、いろんな国の選手が日本のために一丸となって戦うという意味が込められています。海外出身の選手は、それに加えて家族や周りのサポートも含めてのOne Teamだと口にしていました。選手インタビューでも、みなさん口を揃えて、奥様や子ども達、両親などの支えがあるから今まで頑張れた、と仰っています。数大会前までは果たしてそのような発言を日本代表選手から聞くことはあったでしょうか。

私自身、夫の海外移籍に伴い、ついて行く機会が何度もあり、様々なチームや監督スタッフと出会いました。オーストラリア、フランス、ニュージーランドなど、どこへ行っても必ず最初に家族のことを尋ねてくれます。多くの監督たちが言うのは、「選手が気持ちよくプレーするには家族がハッピーでいなければいけない」ということ。ラグビーは移籍が多いので、家族が一緒にいて支えることでストレスも軽減され、新しい国に慣れない場合の悪影響を避けることができるというのです。

 フランスリーグに所属していた今年、ファミリーボックス席でフランスチームの応援を 写真提供/山田ローラ