ラグビーワールドカップでの日本代表の姿を、誰もが誇らしく感じたのではないでしょうか。決してあきらめず、誰もがチームのために自分ができるベストを尽くす。敵対するチームに対しても試合後に敬意を払う。優勝した南アフリカに対しても、それまでの試合とはまったく違って押された試合でも、最後まで全力を尽くした様子は感動を呼びました。

多様な国出身の選手が一丸となって戦う様は感動を呼んだ Photo by Getty Images

リーチ・マイケル主将は会見でこのように語っていました。
「このチームのキャプテンができて誇りに思っています。ベスト8に行ったこと、すごく嬉しいです。そのために選手やその家族、いろいろな人がたくさんの犠牲を払ってきました。今後について、しっかり考えていきたいと思います。ありがとうございました」

では「家族の犠牲」とはどのようなものなのでしょうか。元ラグビー日本代表である山田章仁さんの妻のローラさんは、山田さんが日本代表のときに双子を出産しています。世界のどのチームより練習しており、365日中240日は合宿とも言われている日本代表の家族はどうやって生活しているのかを教えてもらいました。

山田ローラさんの今までの連載はこちら

日本代表は「世界のどのチームより
練習するチーム」

ラグビーワールドカップ2019日本大会は11月2日で無事に幕を降しました。世界中に感動を与えてくれた今季の大会で、日本は再びラグビー熱が高まりました。

日本代表は今大会で初のベスト8に進出でき、世界に日本ラグビーの進歩と強さを見せることができました。私自身、幸せなことに開幕戦の初勝利をスタジアムで応援でき、夫もテレビの解説などしながら今回の快進撃を喜んでいました。

その進化の背景には、考えられないほどの辛い練習、そして長期間に渡る合宿があります。8年前にエディジョーンズが日本代表監督になってからは、世界のどのチームよりも練習をするのが当たり前となりました。世界一のチームに勝つには世界一よりももっと練習しなければいけない。日本のラグビーは海外チームに比べてフィジカルやテクニカル面でも遅れていたため、その差を縮めるためにも地道に練習するほかなかったのです。「240日にも渡る合宿期間」はニュースでも話題になりましたが、遠征や海外移籍なども含めたら年の殆どは家を空けることになっているはずです。

私の夫も今年の5月まではこのようなスケジュールで活動していました。ですから双子育児は私がワンオペで行わざるを得なかったのです。

2016年に男の子と女の子の双子を出産。このとき山田さんはパナソニックに所属し、日本代表として日々練習に励んでいた 写真提供/山田ローラ