「75%の夫婦は性交渉がない」日本で産後セックスレスを防ぐには?
夫婦で知ってほしい心とカラダのことただ、セックスレス状態の夫婦は増えてきているようです。株式会社TENGAが調査をしたところ、「育児に忙しくて」「妻を女性として見ることができない」などの声の他に、意外な理由があがったのだとか。夫婦について思いを馳せる日だからこそ読みたい、同社広報・本井さんによる特別寄稿です。
75%の夫婦は「性交渉がない」
厚生労働省による2018年の「全国家庭動向調査」では、「夫婦間の性交渉」という項目が初めて追加され、回答した約5000名のうち、約75%が「ない」と回答しました。
皆さんはこの数字、どう感じますか?予想以上に多いと思いますか、それとも想像通りですか。
セックスレスというのは必ずしも悪いことではありません。積極的に楽しむ人も、興味がない人も、いらっしゃると思います。ただ、お互いがしたくないならそれでいいけれど、どちらかが不満を抱えていたり、したいのにどうしたらいいかわからないと大変ですよね…。
「子供が生まれてからセックスレス…」というお話を、仕事上多く聞くことがあります。厚労省の数字の背景には、産後にセックスを再開できるかどうかがあるのかもしれません。
私が広報を担当している株式会社TENGA発行の「月刊TENGA第18号 産前産後。性生活実態調査。」にて、20~40代の男女計600人に、産前産後の夫婦性生活について答えていただき、専門家の意見を聞いたところ、意外な事実が浮き彫りになりました。
出産後、女性の7割と男性の4割は「性欲が減った」
実際の調査結果を見てみましょう。
第一子出産後、1~5年目の夫婦にとったアンケート調査では、出産後に女性の7割が「性欲が減った」と回答しています。「全くなくなった」という人も2割いました。また、女性に比べると出産による会陰切開などの身体的なダメージのない男性も、4割が「減った」と回答しています。
こちらのグラフからは、性欲の低下にともない、産後のセックス頻度も産前に比べて減っていることがわかります。男女ともに性生活の満足度も低下していました。
こういった産後セックスレスの理由として、自由回答欄では「育児に忙しくてそれどころではない」「産後の痛みがあった」「妻を女性として見られなくなった」などの記述がありました。
しかし、婦人科医の先生に調査結果を見ていただいたところ、それだけではない理由がわかりました。