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大学共通テスト、日本人はまだ知らない「国語・記述式」の根本的問題

センター試験より「劣化」する
原田 広幸 プロフィール

センター試験より「劣化」する

現在、教育学やテスト理論の専門家も交えて議論がされているが、大学入試の現場の講師(国語・英語)を経験してきた私が重要と思うポイントは以下のとおりである。

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まず一つ目は、新しい共通テストの国語問題そのものが、非常に退屈な作問だということ。これは、この問題だけで1万字ほどの記事・論文の紙幅が必要なので、この記事で詳細は論じないが、ぜひ、試行調査・プレテストで実施された実際の問題を見ていただきたい。

試験問題の良し悪しは、その試験の目的や計測したい学力が何であるかによって評価は異なるが、試行調査やプレテストで示されたサンプルは、センター試験と比べても著しく劣化しているという印象を持たざるを得ない。

 

それはなぜか。

問題を一瞥してもらえばわかるが、私たち大人がイメージする「国語(現代国語)」の試験とは、まったく異なる試験問題となっているのだ。課題文は、我々がイメージする、小説や論説の類ではなく、契約書や広告文、図表などがほとんどなのである。

単体の資料問題では問題が簡単になりすぎるため、複数の資料が、設問の解答に必要かどうかに関係なく並べられ、分量がやたらと多い。