# がん

「〇〇でがんが消える」って本当? 実はほぼ科学的根拠がなかった!

むしろ「害」すらある
村上 和巳 プロフィール

「年収の1割」をぶち込んでいる現実

2001年に厚生労働省がん研究助成金による研究班が、全国にあるがんセンターやホスピスなど56施設に入院または通院するがん患者の補完代替療法の利用に関する、全国規模の実態調査を初めて実施した。

この結果、回答者3461人のうち集計可能な3100人で1種類以上の補完代替療法を利用している患者の割合は44.6%と、半数弱もいた。

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利用している補完代替療法は、キノコやハーブなどの健康食品・サプリメントが最も多く96%、次いで気功4%、灸と鍼が各4%など。

驚くのは調査で補完代替療法を利用していると回答したがん患者が、それにかけている費用が月平均5万7000円にも達しているという現実だ。地方の政令指定都市ですら、風呂トイレ付の2部屋あるアパートが借りられる金額である。

 

国税庁が発表している2018年分民間給与実態統計調査によると、給与所得者の1人当たりの平均年間給与は441万円(平均年齢46.4歳)。

この数字を基準にすれば、補完代替療法を利用しているがん患者は、実に年収の10%以上を補完代替療法に注ぎ込んでいることになる。

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