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沢尻エリカMDMA逮捕の衝撃〜女優生命が終わるのか、それとも…

薬物問題を報じるメディアの問題点

衝撃の逮捕

女優の沢尻エリカさんが、麻薬取締法違反容疑で逮捕された。

10日前の田代まさしさんの覚せい剤取締法違反容疑での逮捕に続き、有名芸能人の逮捕が続いて、世間は衝撃を受けている。沢尻さんの場合、来年のNHKの大河ドラマへの出演も決まっていたというから、その社会的影響は大きい。

この場合、悪しき前例にならって、また出演作品は撮り直し、お蔵入りなどとなるのだろうか。NHKは田代さんの逮捕直後にも、田代さんの出演していた薬物啓発番組をサイトから削除している(その後サマリーを再掲載)。

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MDMAとは

今回の沢尻さんの逮捕は、報道によれば合成麻薬のMDMAを所持していた容疑とのことである。MDMAは、1990年代から乱用が広がった薬物である。

国連薬物・犯罪事務所の「ワールド・ドラッグ・レポート」によれば、MDMAは2007年をピークに押収量が減り続けていたが、ここ数年また増加傾向にある。特に、オーストラリア、ヨーロッパ、アメリカ、中国での押収が多い。

わが国でも若い世代の乱用が懸念されていたが、ひと頃ほどの摘発は見られなくなった。最近の逮捕者は、年間数十人程度で、大麻と比べて2ケタ、覚せい剤とは3ケタも違う。

 

MDMAは、日本では麻薬取締法で規制されているため、「麻薬」扱いであるが、その化学的組成を見ると、むしろ覚せい剤に近い。

わが国で乱用が最も多い違法薬物は覚せい剤であるが、その化学名はメタンフェタミン(methamphetamine)である。

一方、MDMAは「メチレンジオキシメタンフェタミン」の略で、後半のMAはまさにmeth-amphetamineの頭文字である。UNODCのレポートでも、MDMAは「アンフェタミンタイプ刺激剤」としてカテゴライズされている。

しかし、覚せい剤に比べると、精神刺激作用よりもむしろ、幻覚作用が前面に出ることが多く、幻覚剤としてカテゴライズする専門家もいる。これを摂取すると、多幸感や恍惚感が得られることから、別名「エクスタシー」などとも呼ばれる。