2019.11.19
# 韓国

トランプの「無視」に、金正恩が焦り、文在寅が右往左往し始めた…!

その時、日本は…?
武藤 正敏 プロフィール

北朝鮮の危ない「国内事情」

むしろ、北朝鮮にとって経済事情、食糧事情が待ったなしの状況になっていることが要因であろう。北朝鮮では、今年の冬、餓死者と凍死者が大量に出ることが懸念される。

 

世界食糧計画(WFP)によると、北朝鮮の農業生産高は過去10年間で最低水準に落ち込んでおり、国民の4割強が十分な食料を手に入れられていないという。加えて、北朝鮮は外貨不足から漁業権を中国に売却し、北朝鮮の漁業者や軍人は老朽化した船で日本の排他的経済水域内の大和堆に出漁している。アフリカ豚コレラもまん延している。

〔photo〕gettyimages

国際社会の制裁に加え、相次ぐ自然災害や伝染病に苦しめられる北朝鮮。国内の治安状況も悪化している。

北朝鮮軍は協同農場から強引なやり方で食糧確保を進めており、兵士と農民の大乱闘も起きているという。

金正恩氏は、平和攻勢に出るようになってから、一時公開処刑を中止していたが、再開したという。秘密警察(国家保衛省)と軍の保衛司令部による粛清も強化されているようである。

こうした動きは、政情に対する金正恩氏の不安を反映したものであろう。国内の不安定化を反映しただけに待ったなしの情勢である。

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