2019.11.19
# 韓国

トランプの「無視」に、金正恩が焦り、文在寅が右往左往し始めた…!

その時、日本は…?
武藤 正敏 プロフィール

北朝鮮が年内期限とした「本当の理由」

金正恩氏はベトナムでの米朝首脳会談が決裂して以降、米朝の仲裁者としての文在寅氏の役割を否定し、韓国に怒りをぶつけている。それは北朝鮮の国益を考えた場合、決して得策とは思えない。

ベトナムまで、文在寅氏は米朝双方に対し、相手は交渉をまとめたがっており、妥協して来ると安易な見通しを伝えてきたため、双方が思惑が違ったことが原因と想像する。金正恩氏はそうした見通しの下、過大な要求を掲げて会談に臨み、米国から一蹴されたのであろう。

 

金正恩氏は、会談の成功を信じ、意気揚々と平壌を出発したにも関わらず、成果なく帰国することになった。国を挙げて制裁緩和を期待したにも拘わらず、成果を上げられなかったことで、金正恩氏の権威は失墜した。誤りを犯さない絶対的指導者である金正恩氏は、その責めを文在寅氏に擦り付けたのであろう。

金正恩氏は、米国が姿勢を再考する期限を年末に設定した。これが実現しない場合には誰かに責任を押し付け、強硬な姿勢を取らざるを得ないのではないか。それが米国なのか韓国なのかは今後見極める必要があろう。

〔photo〕gettyimages

来年米国では大統領選挙が行われる。北朝鮮は、トランプ大統領として譲歩が難しいだろうから年内を期限としたとの見方がある。とはいえ、独裁国家の北朝鮮で米国大統領選挙に向けた雰囲気がわかるのか。

韓国の大統領選挙では、「北風が吹く」といわれてきた。それは、選挙が近づくと、北朝鮮が、左翼候補の支援で挑発的な行動を起こすが、逆に「北朝鮮は危険だ」として反北朝鮮側の候補に投票させたというものである。

それだけ西側諸国の選挙事情が分かっていないということで、私はこの説に賛成しない。

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