2019.11.19
# 韓国

トランプの「無視」に、金正恩が焦り、文在寅が右往左往し始めた…!

その時、日本は…?
武藤 正敏 プロフィール

金正恩の「権威失墜」は文在寅の責任…?

北朝鮮のクォンジョングン巡回大使談話で「消えゆく朝米対話の種火に冷や水を浴びせる危険千万な行為だ」と演習計画を非難し、重大措置の再考を示唆した。

これは、トランプ大統領が米朝対話の成果として誇示する核実験や大陸間弾道弾(ICBM)発射の中断を撤回するぞとの脅しである。しかし、米国防総省のイーストバーン報道官は「北朝鮮の憤りに基づいて演習を調整したりしない」と一蹴した。

 

金英哲党副委員長は、「米国が自分たちの大統領とわれわれの国防委員長との個人的友好関係を打ち立て時間稼ぎをしながら、今年の末をやり過ごそうと考えるならば愚かな妄想だ」と述べた。

結局、先週末の米韓国防相の会談でこの演習は延期になった。表向き「米朝実務者協議を前進させるため」としているが、実態は韓国側が頼み込んだのだろう。延期に消極的だった米国だが、合同演習の一方の韓国が反対したのだから、やむを得なかったとみるべきだろう。

実際、ワシントンはクリスマス休暇まで、トランプ大統領の弾劾一色となるのは確実だ。とても北朝鮮のことを構ってはいられない。

今後は北朝鮮の焦りは米国に顧みられることはないであろう。そうなると、北朝鮮の怒りは何もできない韓国に向かうことになるのではないか。

〔photo〕gettyimages

文在寅政権は北朝鮮には融和的な政権である。文在寅政権を追い込み保守政権が誕生すれば、北朝鮮にとって大きな損失である。

そのために朴槿恵大統領を弾劾に追い込んで誕生させた文在寅政権である。しかも、文在寅氏は米国との仲介役を果たし、北朝鮮の平和攻勢を国際社会に浸透させるべく勤めてきた。

しかし、ベトナムにおける米朝首脳会談が決裂して以降、金正恩氏の文在寅氏に対する態度は一変した。

SPONSORED