コミュニケーションの取り方とは

①    互いに仕事の話をたくさんする

私も夫もメディアの世界で仕事をする人間なので、さまざまよく話す。「ああ、同じ業界だからお互い参考になりますよね」と言われるが、重要なのはそこではない。相手の話が自分の益になるかどうかよりも、自分のパートナーがどれだけ仕事を大事にしているか、真剣にやっているかがわかればいい。情報交換することで仕事人としてのリスペクトが生まれればいいのだ。リスペクトしていれば、自分のできる範囲で楽にしてあげようと思うはずだ。

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②    「先にやる&ユーモア」が鍵だ

人は皆「育てられたように、育ててしまう」よって、母親が専業主婦で父親は家事をしていなかった家庭で育てられた男性に、共働き家庭の夫の見本がない。よって、自分がつくった家庭は共働きなのに、父親と同じようにふるまってしまう。そこを踏まえて、女性は先に動いたほうがいい。夫より先に「これを私はやっておいたから、これをお願いしたい」最初は自分のやっておいたが7で、夫へのお願い分量が3であったとしてもスキルと経験値が上がれば変わってくる。

拙宅は、一度も洗濯物を干したことがなかった夫が初めて遂行したとき、その「干しよう」を写真に撮り、しばらく飾っていた。夫は「あほか」と言ったが、セーター数枚を縮めつつ今では娘に「おしゃれ着洗いの達人」と称賛されるまでになった。

③    「出来栄え&タイミング」にこだわらない

夫婦間家事闘争に関する取材をすると、較差是正の可能性が薄いかもと思ってしまうことが時折ある。妻が、家事の出来栄えや、それをやるタイミングに対するこだわりが強い場合だ。例えば、皿がちゃんと洗えていない・食べたらすぐに洗うべき。洗濯物は下着と靴下を分けてほしい、このくらいたまったら洗ってほしい。

そんなの普通でしょと言う気持ちはわかる。だが、最終的に主体的、自発的に行うのが一番なのだから、出来栄えとタイミングは中級以上の学習としたい

皺を伸ばして干す、Tシャツは肩部分に洗濯ばさみはやめて――もちろん洗濯物をよりきれいに干す手段はあるのだけれど、「ダメ出し」されたら誰でもやりたくなくなってしまう Photo by iStock

ちなみに、夫は結婚当初、家事がまともにできなかった。第一子の妊娠中、茶碗洗いを頼んだらシンクまわりと床を水浸しにした。独身時代、洗濯はコインランドリーで乾燥までやっていたため干したことがない。国内外の出張が多く、部屋にいないため掃除もしない。食事は外食でインスタントラーメンしか作れなかった。

そんな家事不能者だったのに、今では洗濯、掃除機がけは完璧、鍋料理、餃子、回鍋肉などを作り、鍋は磨きあげるわ、ボタン付けはするわで「家事の達人」になった。