CartoonGANは2018年に公開された論文だ。宮崎駿や新海誠“風”の画像を生成する実験がなされた。

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また、ComixGANはComixifyの研究グループが新たに提案した画像のスタイル変換手法。CartoonGANでは線や物体の輪郭がぼやけてしまうという欠点があるが、それを解決した。

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CartoonGANではComixGANと比べ、輪郭や線がはっきりと描写されているのが特徴だ。
可能性に満ち溢れているComixify
Comixifyは遊び心のある研究だが、使われている技術を見てみると応用先が広い。動画の自動編集などはさまざまな業界で適用できる可能性がある。
テレビ業界やスポーツ放映企業では、動画編集に大きな費用、工数がかけられており、その負担軽減が求められている。
ほかにも、結婚式場のサービスとして、式の最中に撮影した動画をその場で編集し、エンドロールで再生するなどの業務が発生しているとも聞く。このようなリアルタイム性が求められる場面では、AIは強い力を発揮するだろう。
動画編集、スタイル変換のどちらも現在盛り上がっている分野だ。さらなる技術革新に期待したい。