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芸能界を去って20年、上岡龍太郎の「見事な生き方」に学ぶ

「ボクの芸が通用するのは20世紀まで」

いまもときどきあの毒舌が聞きたくなる。それまでの地位や人気に固執せず、スパッと芸能活動をやめた上岡龍太郎さん。なぜいまでも愛され続けるのか。発売中の『週刊現代』では、上岡さんの軌跡を振り返りながら、その秘密を探る。

 

本当に戻ってこなかった

表舞台から身を引いてまもなく20年が経つというのに、いまだに「あの人の姿をまた見てみたいな……」と懐かしがられる人がいる。

「芸は一流、人気は二流、ギャラは三流」というキャッチフレーズで、'80~'90年代のテレビ界を席巻した、上岡龍太郎(77歳)その人だ。

ダウンタウンの松本人志(56歳)が、関西で30年以上続く人気番組『探偵!ナイトスクープ』の3代目局長に就任したと発表されたのは、10月25日のこと。

サプライズ人事に「松ちゃんが大阪のゴールデン番組に帰ってきた!」と手を叩いて喜んだファンは多いが、その一方で、ネット上ではこんな声があがったことも事実だ。

〈上岡龍太郎が初代局長を務めていたあの時代が懐かしいなあ……〉

2000年4月、突然芸能界を去った上岡さん。人気絶頂期の引退だっただけに、しばらくしたらまた復帰するのだろうと思っていた人も多いのではないか。だが、彼は自身の言葉通り、その後テレビの世界に姿を現すことはなかった。

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翻って世の中を見渡せば、いつまでも自分の地位に恋々としがみついたり、「元○○」の肩書にこだわって、引き際を失いずるずると余生を送る人が大半だ。だからこそ上岡さんの「見事な引き際」から学ぶべきことは多い。