撮影/佐藤圭
# 絶景

紅の満月、見たことある? 湖面に渡り鳥たちが眠る静寂の夜明け前

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年に1度あるかないかのシャッターチャンス

秋は渡り鳥たちが南へ向かうシーズンです。

シベリアから渡ってきたマガンやハクチョウたちが眠る湖へ撮影に出かけました。

この日は、ちょうど満月で、山に沈んでいく直前でした。

 

月は、日頃見る黄色や白ではなく、美しい紅色に輝いていました。

夜明け前の湖には、静かに眠る何百という渡り鳥たち、そして、山に沈む間際の紅に輝く満月という幻想的な世界が広がっていました。

湖には眠る渡り鳥の群れ。風もなく、月だけが目覚めているような静寂の夜でした
 

月が赤く見えるのは、月が明け方に沈んでいって低くなると、月光は厚い大気の中を通ってくることになるので、光の中の青い光は拡散して届きにくくなり、その分、大気の影響を受けにくい赤い光の量が多くなるためです。

朝日や夕日が赤くなるのと同じ原理ですね。

マガンもハクチョウも、明るくなるまでは寝ています。

寝ている彼らの姿は真っ暗だと見えず、画面に入れようとすると、少し薄明るくなる夜明け前まで待たなくてはなりません。

そのとき、月は西の山の端に沈もうとしているので、紅の月となるわけですが、鳥たちの渡りの時期で、しかも雲ひとつない満月となると、年に1度あるかないかのシャッターチャンスということになります。

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