言うほどオワコンか?ユニクロ柳井社長「日本は滅びる」発言の妥当性

「全員が社長」の世界って、幸せなの?
週刊現代 プロフィール

「彼は国会議員や地方議員も減らせと主張しています。ですが、農業問題に科学技術、金融問題など、各分野に詳しい人材がいるからこそ、新たな法律が出来る。会社のリストラのように数を減らせ、というのはいささか無理があります。

多様な人材を切り捨ててしまうことが、結果として日本社会の不利益に繋がる面は否定できません」(社会工学者で京都大学教授の藤井聡氏)

もちろん、柳井社長が日本を憂い、「なんとかしなければいけない」と焦る気持ちは本物だろう。

日本はいまや7人に1人が貧困にあえぐ「超格差社会」。二極化が進むあまり、国が歪な形になり果てている。同時に国際的な競争力も加速度的に落ち込み、沈んでいくのを待っているかのような状況だ。

 

それだけに、今回の柳井社長の「警告」には大きな意味がある。

「ユニクロをここまでの巨大企業にした柳井さんですから、経営者として優秀なことは間違いありません。

インタビューの中でも柳井さんは世界に通じる価値観、『真善美』を持って仕事にあたることが大事だと語っている。その点に関しては、非常に共感します。

世の中には、本当に色々な立場の人がいる。それを踏まえ理解した上で、バランスのよい世の中を作っていくこと。それが必要なのでしょう」(前出・吉原氏)

日本の現状に一石を投じた柳井社長。そのメッセージを、あなたはどう受け取っただろうか。

「週刊現代」2019年11月2日・9日合併号より