2019.11.20
# 年金 # 日本株

こんなにヤバい! 投資で勝てる人が絶対にやらない退職金の使い方

だから、後悔先に立たずというのか
野尻 哲史 プロフィール

もちろん、「退職金で投資をするな」と言うつもりはありません。退職金を使って運用を始めるのであれば、少なくとも75歳までの運用であることを前提に、時間分散で投資をすることが必要でしょう。

若い世代のように長期の積立投資という、毎月の収入の中から投資資金を捻出しながら資産を積み上げる方法ではなく、たとえば500万円の投資であれば、50万円ずつ10回に分けて投資をする、または、25万円ずつ20回に分けて投資をするといった「有期の時間分散投資」です。その際には3%運用を目指す。しかも、十分な節税のメリットを念頭に置きながら。

儲けるのが資産運用ではない

資産運用というと、多くの人は「何か儲かるものはあるのか」という視点から入っていきます。しかし、私はセミナーなどで「銀行や証券会社の店頭に行って“何か良いのない?”と聞くことだけはやめてください」と申し上げ、「何が儲かるか」という目線を避けるように伝えています。儲けの水準、期待する収益率は、ただそれだけを考えると、「高ければ高いほど良い」ということになります。しかし、儲けを追求すると、その分、どんどん高いリスクを取り込んでいってしまうことにもなります。

だからこそ、「どれくらいの収益率で大丈夫か」を考えることが大切なのです。

 

退職後の資産活用では、その基準となるのが引き出し率です。たとえば引き出し率が4%であれば、運用収益率がそれと同じ4%なら資産は減っていきません。3%の運用なら、年率で1%のペースで資産が減っていきます。運用収益率が2%なら減り方は毎年2%です。

こうやって考えると、収益率はどれくらいあればいいかを知る目安を持つことができるのです。

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