2019.11.20
# 日本株 # 年金

こんなにヤバい! 投資で勝てる人が絶対にやらない退職金の使い方

だから、後悔先に立たずというのか
野尻 哲史 プロフィール

早く始めておけばと今更後悔しても

59歳になってから振り返って後悔しても仕方ないのですが、私自身、「もっと早くからちゃんとした資産形成をやっておけば、もっと十分な資産を作り上げることができたはずだ」と思っています。これまで行ってきた各種アンケート調査でも、「現役時代にやっておけばよかったこと」という質問に対し、過半数の方が「退職後の生活のための資産形成」と答えています。

私は、1982年に大学を卒業して、山一証券経済研究所で社会人生活をスタートさせました。ご存じの方も多いと思いますが、1997年に自主廃業した山一證券の子会社です。私の場合、若い頃に創り上げていた資産は自社株でしたので、一時は3000万円くらいあった金融資産が、自主廃業で一気に紙くずになりました。

投資の世界で「卵は一つの籠に盛るな」と言われる通り、今考えれば、給料の源泉と投資対象が同じというのは、リスク分散を誤った“反面教師”として非常に良い例ではないでしょうか。しかも当時、住宅ローンを抱えていましたから、退職金を差し引いても40歳直前で2000万円以上の負債を抱えた状態から、老後の資産形成をスタートする羽目に陥りました。

私は、その翌年の1998年に外資系の証券会社メリルリンチ証券東京支店の調査部に転職しました。39歳の時のことでした。とくにメリルリンチの調査部では、コンプライアンスの観点から個別株への投資は非常に厳しいルールがあったため、個人としての株式投資はあきらめました。それに、仕事が忙しくて個別株投資のための銘柄調べをする余裕などありませんでしたから、投資信託やETF(上場投資信託)に投資の対象を切り替えざるをえなかったのです。ETFが本格化し始めたのは、制度の拡充もあって2001年くらいからでした。

 

結果、その後はできるだけ売買することをやめて、買いっぱなしの「放っておく運用」になりました。しかも、給料は住宅ローンの返済と子供の教育費用に消えていきましたから、積立投資をする余裕はなく、投資はもっぱらボーナスを充当して日本株に連動するETFへの投資でした。外資系のボーナスは波が激しいので、まとまって投資できる時もあればほとんどできない時もありました。

その後、2000年のITバブルの崩壊や2008年のリーマンショック等の相場の大波乱がありましたが、投資は継続していましたので、今になればそれなりの資産となっています。

SPONSORED