2019.11.23
# 週刊現代

10年で3000冊を読破した新聞記者、厳選の「ヤバいの本」

記者としての人生を決めた3人の作家
三浦 英之 プロフィール

三浦英之さんのベスト10冊

第1位『輝ける闇
開高健著 新潮文庫 590円
「開高健は言葉を武器に戦うことのできる数少ない作家。戦争の真の姿が当時の息づかいとともに伝わってきます」

第2位『新装版 眠る盃
向田邦子著 講談社文庫 680円
『父の詫び状』に続く著者2冊目の随筆集。「著者の文体や感情表現が自分の原点になっています」

 

第3位『サイゴンから来た妻と娘
近藤紘一著 文春文庫 590円
戦火のサイゴンで子連れのベトナム人の女性と結婚した著者が、生活の中で起こる様々な出来事を軽妙な筆致で描く

第4位『一銭五厘たちの横丁
児玉隆也著 桑原甲子雄写真 岩波現代文庫 入手は古書のみ
「出征兵士の家族写真をもとに当時の人々の生活を蘇らせる手法に多大な影響を受けた」

第5位『誘拐
本田靖春著 ちくま文庫 800円
「抜群の取材力で犯人を生んだ社会の非情さを描く、事件ノンフィクションの最高峰」

第6位『李香蘭 私の半生
山口淑子、藤原作弥著 新潮文庫 710円
「伝説的な女優である山口淑子の記録。これほど濃い人生を歩んだ人を僕は知りません」

第7位『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道―
梯久美子著 新潮文庫 590円
「正統派ノンフィクションで抜群の面白さ。近年では出色の作品だと思います」

第8位『将棋の子
大崎善生著 講談社文庫 610円
奨励会で棋士を目指す少年たちの実録。「大崎さんの作品はどれを読んでも面白い」

第9位『クライマーズ・ハイ
横山秀夫著 文春文庫 760円
「新聞社のデスクの視点で描く日航機事故。引き込まれる名作ミステリー」

第10位『印度放浪
藤原新也著 朝日文庫 入手は古書のみ
インドを旅し詩的な文章と写真で綴った著者の第1作。「学生時代に魅了されました」

『週刊現代』2019年11月16日号より

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