「働く妻」と「専業主婦」の幸福度
「働く妻」と「専業主婦」、どちらの方が幸せなのか。
日本のデータを用い、この疑問に答えると、要点は以下の3点となる(詳細は前回のこちらの記事を参照)。
(1)働く妻と専業主婦を比較した場合、専業主婦の方が働く妻よりも幸福度が高い。
(2)子どもの有無を考慮すると、幸福度の大小関係は、以下のとおりとなる。
子どもがいない主婦>子どもがいない働く妻>子どもがいる主婦>子どもがいる働く妻
(3)日本の既婚女性は、子どもの有無によって幸福度が大きく影響を受けており、子どもがいる既婚女性ほど、幸福度が相対的に低くなっている。
(2)子どもの有無を考慮すると、幸福度の大小関係は、以下のとおりとなる。
子どもがいない主婦>子どもがいない働く妻>子どもがいる主婦>子どもがいる働く妻
(3)日本の既婚女性は、子どもの有無によって幸福度が大きく影響を受けており、子どもがいる既婚女性ほど、幸福度が相対的に低くなっている。
以上の結果から明らかなとおり、日本では働く妻の方が専業主婦よりも幸福度が低くなっている*1。この背景には家事・育児負担が女性に集中するといった社会環境が大きく影響を及ぼしていると考えられる。
さて、この結果を見て疑問なのは、他国でも同様に「専業主婦の方が幸せ」なのかという点だ。

*1 これは働く妻が「全員必ず」専業主婦より幸福度が低い、という意味ではない。日本社会を広く見るとそうした「傾向」が見られるということだ。