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こんな死に方は絶対にイヤだ…!遺族が語る「良い死・悪い死」の条件

生きているうちにこんな準備ができる

残念な死に方だった、そう言われないためにしておくこと

「父は認知症で、鼻から胃まで栄養を通す管を入れられていました」

都内在住の石田一さん(66歳・仮名)が、昨年父親を亡くした時のことを振り返る。

「母は、医者に言われるまま書類にサインしたというのですが、厳格だった父がチューブに繋がれて何とか生きている姿は苦しそうで、あまりにショックでした」

死に向けた準備が何もないと、最悪、こうした残念な死が待っている。

「病院では、死なせはしまいとあらゆる延命措置を施されることがあります。がんであれば、治療のやめ時が見つけられず、死ぬまで抗がん剤を投与されて副作用に苦しむこともある」(愛和病院副院長・平方眞氏)

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自分が死ぬとも思わず、最後まで財産に固執しても、後から残念な最後だと言われてしまう。

埼玉県に住む今田修さん(55歳・仮名)が振り返る。

「父は、5億円規模の金融資産と、賃料収入がある不動産を持っていました。5年前には、相続税のことも考えて家族で話し合い、父も遺言書を書いてくれていました」

事態が急変したのは、父親ががんで余命半年の宣告を受けてからだ。

「『前に書いた遺言書は無しだ』と言い始めたのです。老人ホームが気に入らないようで、長女には『財産を全部あげるからこの施設から出してくれ』と言い、その長女に不満が出てくると次男に『不動産をお前にやるから、お前のところに行かせろ』とワガママを言ったのです」(今田さん)

財産を分けてやると上から目線で考えると、後から家族に恨まれる。

 

死を前に、人間関係を清算できないままになり、悔いを残す人もいる。

「20歳の時、駆け落ちをして家を飛び出した妹・香織(仮名)を、父は最後まで許せなかった」

こう語るのは都内在住の川田美香さん(62歳・仮名)だ。

「父が余命宣告を受け、私と母は、妹を呼ぼうとしました。しかし、父は『あいつの顔は見たくない』と拒むのです。

妹もそれに反発して、結局、亡くなる前に来ることはありませんでした。しかし父は今際の際で、『香織に会いたかった』と本音をこぼしたのです」(川田さん)

人生が終わるのに、素直になれなかったのだ。