「インスタ映え」が食品ロスを増やす…残念すぎる事実が実証された

「食べ残し」という深刻な問題
藤倉 まなみ プロフィール

「映え」が食べ残しを増加している

全員に、普段の外食の際の食べ残し頻度について尋ね、また「映え」を意識した注文を行ったことがある人には、その注文を行った時の食べ残し頻度について尋ねた。

 

まず、普段の食べ残し頻度については、料理撮影経験がない又はSNS掲載経験がない(撮影・SNS掲載経験なし)グループとSNS掲載経験者全体で、統計的に差はなかった。

次に、撮影・SNS掲載経験なしグループと、「映え」注文経験者の「映え」を意識した注文時の食べ残し頻度をそれぞれ比較したところ、図2のとおり、「メガ盛り注文」「共有のための注文」「いいね注文」で食べ残しの頻度が増えていることが統計的に明らかになった。

さらに、「メガ盛り注文」「共有のための注文」「いいね注文」について、同一回答者の普段の食べ残し頻度と、「映え」注文時の差について統計的に分析したところ、いずれも有意な差があり、特に「メガ盛り注文」で図3に示すとおり顕著であった。

特に、「いつも完食する」の回答者数が、「メガ盛り注文」で10人(SNS掲載経験者の6.6%)、「いいね注文」で7人(同4.6%)減少しており、普段の外食では完食していても、写真映え等を意識した注文時には食べ残すという人が存在し、「映え」のために食品ロスを増加させているという残念な事実が明らかになった。

SNSの利用率は今なお増加傾向にあるため、今後SNSへの掲載に起因する食べ残しは増加する可能性がある。

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