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「インスタ映え」が食品ロスを増やす…残念すぎる事実が実証された

「食べ残し」という深刻な問題

「インスタ映え」は食品ロスを増やすか

近年、食品廃棄物、特にまだ食べられるのに廃棄される「食品ロス」が問題となっている。2016年度の日本国内における食品廃棄量は2759万トンで、このうち売れ残り、期限切れ食品、食べ残しなどの「本来食べることができたはずの食品」、いわゆる「食品ロス」は643万トンと推定されている。

これは、国民全員が、毎日、お茶碗1杯(約139g)のごはんを捨て続けていることに相当する。食品ロスの中でも、外食産業の食べ残しは年間約120万トンにのぼるので、飲食店等における食べ残しを減らすことは重要である。

一方で、SNSにフォトジェニックな写真、いわゆる「インスタ映え」する写真を掲載することが流行している。2017年の「ユーキャン新語・流行語大賞」では「インスタ映え」が年間大賞に選ばれるなど、若者を中心に広がっている。

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インスタ映えの対象の中でもとくに存在感を示しているのが食べ物である。最近ではそれが高じて、SNSに掲載するためだけに食べ物を注文し、食べ残す事例が報じられているほどだ。

例えば、愛知県にあるソフトクリーム専門店は、アイスが写真映えすると人気で、若い女性を中心に多くの人がツイッターやインスタグラムなどのSNSに写真を掲載している。しかし、ほとんどを食べ残したアイスの残骸が多数、その店の周辺のごみ箱に捨てられている様子が写真付きでツイッターに掲載されて議論を呼んだ。要するに、写真を撮るだけで、そのまま捨てていた可能性があるということだ。