ソフトバンク、メルカリ、楽天「そろって赤字」が示す、ヤバい気配

「真っ赤っかの大赤字」のウラ側
加谷 珪一 プロフィール

メルカリは上場した当初から、本業での高収益性は高く評価されているものの、成長スピードをどう維持するのかが最大の課題となってきた。メルカリに対する市場の期待は極めて高く、少しでも成長が鈍化する兆候が見えれば、投資家は容赦なく株式を売ってしまう。
 
海外事業に続き、メルペイの収益化も困難という状況になった場合、同社の時価総額は大きな調整を余儀なくされるだろう。第1四半期の決算が発表された後、同社株が一時、ストップ安まで売り込まれたのは、こうした状況を投資家が懸念したからである。

フリマに集中すれば高収益を実現できるが、それでは高い成長シナリオを描くことができず、新規事業に取り組めば、期待値は維持できるものの、結果が伴わないと株価下落を招く。高成長のネット企業の宿命とはいえ、同社をとりまく環境は厳しいというのが現実だ。

 

SB、メルカリ、楽天、3社の共通点はあるか?

あまり話題にはならなかったが、楽天も11月7日に発表した2019年1~9月期決算で赤字に転落している。金融事業は好調だが、アマゾンに対抗するための物流網整備や新規参入した携帯電話事業への先行投資によって営業利益は15%減となった。ここに投資先である米国のライドシェア大手リフトの減損約1000億円などが発生し、一気に赤字転落した。

リフトは楽天の持分法適用会社となっており、同社は今年3月にNASDAQに上場したものの、株価が下がり続けている。現時点では上場時の半値となっており、楽天にも損失が発生した。

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