ラグビー日本代表を8強に押し上げた「外国出身選手」その熱く優しき心

日本の夢は、俺たちの夢だから
週刊現代 プロフィール

日本は弱くない、勝てるんだ

リーチにとっては、'08年に初の代表入りを経験してからのほうが辛い道のりだった。

「負け癖」のついていたどん底のジャパンは'11年のW杯では母国に7-83で大敗する。それでも、戦う背中を見せることで「日本は弱くない、勝てるんだ」と訴え続けた。

 

「日本人がやっている猛練習をニュージーランド人に見せたら、すぐ逃げ出すと思う。それくらいタフなのに、自分たちの力を信じられなかった」

リーチの言葉だ。

エディ・ジョーンズ、そしてジェイミー・ジョセフという指揮官のもと、日本は「負け癖」を脱却した。リーチの思いは結実したのだ。

「とにかく彼は人に尽くすタイプなんです。キャプテンに何が必要かと言われれば、それは信頼です。チームメイトもリーチの行動に感心し、信頼している。今や彼は日本の宝です」(前出・佐藤監督)

ずっと遠い夢だと思われた8強入り。日本人よりも日本人らしい心を持った男たちは、すでにその先を向いている。

「週刊現代」2019年10月26日号より