ラグビー日本代表を8強に押し上げた「外国出身選手」その熱く優しき心

日本の夢は、俺たちの夢だから
週刊現代 プロフィール

日本人より日本人らしい

今年2月から始まった、合計240日にもわたる日本代表合宿。「同部屋を希望するほどラブスカフニと仲が良い」のがリーチ マイケル(31歳)だ。

ニュージーランドから15歳で来日、札幌山の手高校に入学した。今の姿からは想像もつかない、70kg台の細い体格。それでも怯むことなくタックルする姿は、当時から一目置かれていた。

「練習後も、ひたすらタイヤを引いていました。あんまり遅い日は、ホームステイ先のお父さんが『おーいマイケル、帰るぞ』と迎えに来るまで練習していたこともありました」(札幌山の手高校ラグビー部の佐藤幹夫監督)

リーチ(Photo by GettyImages)

ラガーマンの常か、リーチも当時からシャイな男で、女子生徒と話すときは赤面することもしばしばだったという。だが、すでにこの頃から志は高く、「日本代表入り」を掲げていた。

リーチは東海大に進学した時点で、同世代では頭一つ抜けた選手になっていた。ニュージーランド、母のルーツであるフィジー、そして日本のどの代表になるか、迷った時期もあった。だが本心は決まっていた。

 

母国から日本の高校留学時代まで、リーチと共に切磋琢磨した神戸製鋼コベルコスティーラーズのイーリ ニコラスは次のように評する。

「日本に留学する際も、相当な覚悟だったと思います。彼の実家が決して裕福ではなかったこともあるかもしれません。

日本で高校を卒業したとしても、ニュージーランドでは高卒の資格にならない。そうすると、母国に戻って働くのに苦労する。だから日本でやりきる。日本代表入りすることを決めていたんじゃないでしょうか」