11月19日 環境基本法の公布・施行(1993年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1993年の今日、環境基本法が公布・施行されました。

それまでの公害対策基本法、自然環境保全法では、対応に限界があるとして、地球規模の環境政策の新たな枠組を示す基本的な法律として制定されたものです。環境に関するすべての法律のなかで、最上位の法律となります。

環境基本法の施行により、それまでの公害対策基本法は廃止され、自然環境保全法も環境基本法の趣旨に沿って改正されました。この法律の基本理念は、

  1. 現在及び将来の世代の人間が環境の恵沢を教授し、将来に継承
  2. 全ての者の公平な役割分担の下、環境への負担の少ない持続的発展が可能な社会の構築
  3. 国際的協調による積極的な地球環境保全の推進

とされています。

環境基本法は、環境保全の基本理念と基本施策を定める基本法として施行されたので、具体的施策は個別の法律などで行われるのが特徴です。これを受けて、環境保全に関する施策(環境基本計画、環境基準、公害防止計画、経済的措置など)が順次規定されました。

また、6月5日を環境の日とすることも定められています。

この環境基本法の施行を受けて、国や各自治体では環境基本計画を策定しました。ちなみに現在の国の基本計画では、第4次環境基本計画にのっとり、経済・社会のグリーン化とグリーン・イノベーションの推進、国際情勢への対応、持続可能な社会を実現などとともに、生物多様性の保全物質循環の確保循環型社会の構築放射性物質による環境汚染からの回復といった目標が掲げられています。

【写真】環境への取り組みは国民の意識も大切

この基本法には、「国民一人一人の責務も明示」されています。私たちも日ごろから環境に関する意識を高めておきたいものですね。

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