2019.11.16
# 鉄道

「渋谷駅の迷宮化はまだ続く」鉄道通が実際に見て感じた“違和感”

新しくできた東口地下広場の効果は…?
野田 隆 プロフィール

東横線が渋谷駅を迷宮化させた

しかし、渋谷駅迷宮化の決定打は、2013年3月の東横線渋谷駅の地下化であろう。山手線のホームとは離れるように東口を通る明治通りの地下5階に乗り場が移ったため、東横線と山手線や銀座線、井の頭線との乗り換えは、それまで以上に時間がかかり非常に面倒になってしまった。

もっとも、地下化と副都心線直通は、少しでも渋谷での乗換客を減らすことが目的のひとつであったため、渋谷での乗り換えを避けて、新宿三丁目や池袋へ直通する人もかなりいたことであろう。

 

また、原宿へは副都心線の明治神宮前駅利用で代替できる人は多いであろうし、表参道へは副都心線明治神宮前での乗換でも行ける。様々な選択肢が増えたことで、渋谷駅乗換が少しでも減ったのであれば、当初の目的は達成できたともいえる。

ただし、東武東上線や西武池袋線から乗り換えなしで渋谷へやってくる人も増えたのであれば、プラスマイナスゼロになったのかもしれない。混雑解消はどの程度であったのか、きちんと検証してもいいはずだ。

「渋谷ストリーム」の東横線旧渋谷駅モニュメント

かつての東急文化会館がヒカリエになり、あの屋上にドームがある独特の建物が消えて淋しくなったと思っていたら、東横線のターミナル駅渋谷の跡地には、2018年9月に大規模複合施設「渋谷ストリーム」が開業した。しばらく渋谷に行く回数が減り、疎遠になっている間に、馴染みの建物やお店は消えていた。

私の知っている渋谷とは異なった街に激変していることに気づき、久しぶりに渋谷に降り立つと、茫然として立ちすくんでしまった。渋谷ストリームのところどころに、かつての東横線渋谷駅を思い出させるモニュメントを設置しているのが懐かしくもあるのだけれど、新たな渋谷の魅力を感じつつも、まだまだ馴染めないでいる。ストリームの名前通り、渋谷川に沿った遊歩道も斬新で、驚きの連続だ。

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