11月17日 雲仙・普賢岳が噴火(1990年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日、雲仙岳火山群の1つ普賢岳(1359m)が噴火しました。この噴火にはじまる一連の火山活動では、翌1991年6月3日に起きた大規模な火砕流によって、死者43名という大惨事が起きました。この火山活動は、2005年まで、毎年観測されました。

 

雲仙岳は、島原半島の中央部を東西に横断する幅約9kmにおよぶ雲仙地溝内にある活火山帯で、20あまりの火山から構成されています。このうち最高峰は、この1990年からの火山活動によってできた溶岩ドームを指します。溶岩ドームは、その後平成新山と名付けられました。

【写真】雲仙普賢岳
  南東側から見た雲仙普賢岳。頂部に溶岩ドームが見える(photo by Japan Meteorological Agency)

雲仙岳は定期的に爆発的な噴火を繰り返しており、1792年の噴火では、溶岩流、泥流、山崩れ、強震、津波が発生し、島原半島や天草・肥後の沿岸で死者1万4524人(主に津波による)を出しました。有史以来、日本最大の噴火災害として知られ、「島原大変」と呼ばれています。

この島原大変で、海岸線は旧海岸線より870m沖合いに移動し、その先に九十九島ができたといいますから、その規模がいかに大きなものだったかが分かります。

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