11月15日 山陽本線の関門トンネル開通(1942年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1942年(昭和17年)の今日、世界初の海底トンネルとなる「関門トンネル」が、山陽本線の下関~門司間に開通、本州と九州が鉄路で結ばれました。トンネルは、上り線、下り線が独立していますが、この日にまず下り線から先行して旅客用の使用が開始されました。

【写真】関門トンネル下関側
  関門トンネル下関側坑口。奥が下り線で、列車が出てきている手前は上り線。上下線の間にある植え込み付近には、工事殉職者の慰霊碑がある。1950年代ころと思われる photo by Kodansha Photo Archives

下関・門司間の連絡鉄道線路の新設の調査は、明治末頃から始められていましたが、着工は昭和11年(1936)。

 

トンネルは、さまざまな工法が採用されましたが、当時の最先端工法であった「シールド工法」を本格的に導入した事例の1つでもあります。シールド工法は、鋼鉄の筒の先端に地盤を掘削する機械を据え、筒の後方で周囲の土砂の崩壊を防ぎながら、掘削機で少しづつ削り取りながら掘削を進め、後方のすでに掘削した部分でトンネル壁面を構築していく工法です。

【写真】関門トンネルで使われたシールド掘削機
  関門トンネル工事で使われたシールド掘削機 photo by public domain

こうして関門トンネルは建設資材も人材も乏しかったなかを開通し、当時は賞賛と希望を込めて、海の彼方の「竜宮へつながる回廊」とも称せられました。

その後、国道の関門トンネル(1958年開通)、新幹線の通る新関門トンネル(1975年開通)、そして高速道路橋の関門橋(1973年開通)と、関門間の交通路も多数開通しました。今でも本州と九州を結ぶ大動脈として1日に200本あまりの列車を通しているということです。

現在は、JR九州が管理しており、開通77周年を迎える2019年には記念の乗車券も発売されています。