今度は民間人の住所を公開…!? 森ゆうこ議員の呆れた「人権感覚」

立場が違う相手には何をしてもいいのか
髙橋 洋一 プロフィール

目に見える「被害」も出ている

実は、原氏本人による抗議にも書かれているが、筆者も関わる会社「政策工房」の住所もネット上で晒された。そのため、不審者が周辺に出没し、警察署に相談に行かざるを得ない状況になっている。これは、我々が被っている目に見える「被害」である。

左派の人権を重視する点に、筆者は敬意を払ってきた。政治的な立場は別であっても、この点は見習うべきと思ってきた。ところが今回、「立場が違う相手であれば、権利や尊厳など踏みにじってよい」と言わんばかりの森議員の活動を目の当たりにし、失望するとともに、国会議員の特権を隠れ蓑にして犯罪的行為まで行ったことに呆れ果てている。

左派の中にも、言論に重きを置くのではなく、妨害活動や実力行使によって相手が活動できなくなることを狙う「活動家」はいる。その意味では、我々の社会的活動には支障が出ているので、彼らの狙いは功を奏していると言えるのかもしれない。

 

筆者らは、本件を継続して報じてきた毎日新聞の取材にも、丁寧に対応してきたつもりだ。しかし6月の毎日新聞の記事には、他社が続かなかった。普通に考えれば、毎日新聞が誤報をしたか、他社は取材しても追随するだけのものを得られなかったのだろう。

原氏が既に指摘しているが、そもそも森議員が国会で行なっている質問は、6月頃に毎日新聞が報じていたのと同じ内容ばかりだ。それを「国会質問が漏洩した」と喚いていること自体が、笑止千万だ。

「サンデー毎日」2019年11月10日号 (10月29日発売)では、森議員のインタビューを4ページも掲載している。毎日新聞も必死なのだろう。本紙のほうは打ち止めで、週刊誌に丸投げということか。

筆者らは、この問題では毎日新聞の取材の他にもオープンに対応してきた。国民民主党と立憲民主党の議員は、原氏と筆者について、「国会の参考人として呼んでいるのに、来ないのだ」と言うが、筆者ら民間人には国会の中で与野党が何を話しているのかさっぱりわからない。

筆者らのスタンスはシンプルだ。もし公務の要請があれば、それが参考人招致でも証人喚問でも、可能な限り従うというものだ。