菊池桃子と滝川クリステルに見る「人生100年時代のキャリア戦略」

話題の「51歳再婚」が意味するもの
井戸 まさえ プロフィール

前婚では結婚式が西川氏の父親の反対で延期、桃子氏も心労で倒れる等の騒動もありながらも、最後にはできちゃった婚をし意思を貫いた。その後も死産や子どもの障害等、様々な壁とぶち当たった。一方でそれだけ好きだった相手とのすれ違いの日々は、桃子氏に次なるキャリアの必要性をつくづくと感じさせたに違いない。

どういうきっかけで法政に、大学院にいくことになったか。桃子氏は東洋経済オンラインのインタビューに答えて「社会人が通える大学院のガイドブックを読んで見掛けたキャリアカウンセラーに相談すると、法政大学大学院のある研究科を紹介された」とその経緯を語っている。

雑誌を見て連絡――。芸能界にいて情報や人脈を得ることはそう簡単ではないだろうが、桃子氏はそこをごくごく単純な方法で正面突破してみせたのである。

「学び直し」という共通点

桃子氏は2013年には諏訪氏が理事長のNPO法人キャリア権推進ネットワークで理事を務める等、これまでの芸能活動とは別のジャンルを切り開き、2015年には「一億総活躍国民会議」の民間議員に起用される。

政府会議の委員になったことで得た充実感は、明らかに自分のフェーズを変えるもので、さらなるキャリアアップのためには、「公」の権力の中に入っていくことが必要であるとの実感にもつながっただろう。

と同時に、自分の研究等に対しても気づきを与えてくれるインテリジェンスの存在、後ろ盾が日常的に必要だと考えるのはごく自然なことだ。

 

再婚の際にはスポーツ選手だった前夫とは対極にある官僚を選ぶことになるのは、変動相場であるタレントという位置を確保しつつも、より確実な実績を積み上げて研究者としてもさらなる向上を目指すとするならば、これまでのキャリアの積み重ねの中で自らに欠けていた日常のブラッシュアップ役も含めて日々刺激を与えてくれる伴侶、公的役職や「知的財産」を持っているパートナーの存在が必要になったのだろう。

「夫とは大人になってから学び直しをしたという共通点があるんですね。国家公務員ですがその途中で2度渡米して学んでいます。まずは、ミシガン大学の大学院で再びハーバード大学で。その後も今でも日本でも仕事のためならいろんな大学の授業を特別聴講して勉強するそんな人間です。趣味もたくさんあって中でも鉄道とクラシック音楽の知識が深い。入籍の次の日の夜もフィラデルフィア管弦楽団を2人で聴きにいきました。いろいろなことを教わってきて、このミュージックサタデーでもご披露していきますね。どうか応援して下さい。よろしくお願いします」(文化放送・ラジオより)

先に紹介したラジオで、桃子氏はまさに「学び直し」というキーワードを使って、この再婚を語っている。

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