「科学教育で最も大切なことは、子どもに感動を与えること」

累計85万部超え、科学の伝道師の言葉
後藤 道夫 プロフィール

あとがき(1998年)

この本を書くにあたって参考にした本は、まず、多くの実験例が正確なイラストで描かれている『デモンストレイション物理』(G.D.Freier著、後藤道夫他訳、大日本図書)です。

30年以上前に書かれたこの本には、世界中から集められた約800種の物理実験が取り上げられていますが、その序文において、著者はつぎのようにいっています。

「この多くの演示実験は、著者が取りまとめたものである。不幸にして、大多数のアイデアは時を経ているので、誰が考案したか、権利を認めることは不可能である。教育の分野では、教授法に対する既得権がはっきりしていない場合が多い。したがって、この本は多くの現場の教師自身によって書かれたものと考えられる」と。

つぎに参考にしたものは、現在、活発な科学の普及活動をしているガリレオ工房(代表 ICU高校 滝川洋二氏)の通信です。私もこのグループに属して例会に出ていますが、この通信には、毎月1度の例会(約50名参加)において発表される多くのユニークな実験例が記載されています。

また、1992年から毎年全国各地で開催されている「青少年のための科学の祭典」のガイドブックにも、日本各地の小・中・高校および大学における現場の先生方の多くの楽しい実験例が載っています。私は、この祭典の初期から4年間、全国大会実行委員長をつとめた関係で、多くの若いアクティブな先生方と知り合い、多くの実験の開発にともに携わってきました。紙面を借りて、そうした先生方のご協力に感謝の意を表したいと思います。