創業250年の老舗菓子店〈牛蒡餅本舗 熊屋〉。/牛蒡餅本舗 熊屋 長崎県平戸市魚の棚町324 ☎0950-22-2046
黒砂糖ではなく、白砂糖で作った「牛蒡餅」も。

向かったのは〈牛蒡餅本舗 熊屋〉。こちらの名物「牛蒡餅」は鎮信流の茶菓子として普及したもの。黒砂糖だけで作られた細長い餅が牛蒡に似ていることからこの名がついたという。

うるち米を使った餅菓子はむちっとした食感。素朴な甘さが旅の疲れを癒やしてくれる。

平戸ちゃんぽんをいただく。

最後は砂糖菓子ではないけれど、名物の平戸ちゃんぽんで〆ることに。長崎県には、長崎、小浜、平戸の三大ちゃんぽんがあり、平戸ちゃんぽんはあごだしと鶏ガラをミックスしたスープが特徴。平戸の町にある店で野菜たっぷりのちゃんぽんをすすった。

店を出て、海から届く心地よい潮風にあたりながら旅を振り返る。

帰りは佐世保バーガーの有名店〈ヒカリ〉に寄り道。/ハンバーガーショップ ヒカリ 長崎県佐世保市矢岳町1-1 ☎0956-25-6685

「遣唐使の時代から外国との関わりがあったという平戸に興味があって、それはどうしてだろうと不思議だったんです。今回少しの時間でしたが、旅をしてみてなんとなくわかった気がします。海に囲まれた地理的要因もあると思いますが、貿易に尽力した松浦家のお殿様たちの存在がやっぱり大きかったんだろうなと。

オランダ商館はのちに長崎に移転を命じられますが、平戸にいた時の商館員たちはある程度、自由に外出ができていたそうです。ここでの暮らしはけっこうのびのびと楽しんでいたのではないかと。そういう外国の文化に寛容なところが平戸の魅力の一つなのだと思います」

平戸桟橋バス停の近くにある、あし湯。美肌効果の高い平戸温泉が無料で楽しめる癒やしスポット。

PROFILE

大橋利枝子 Rieko Ohashi
スタイリストとして多方面で活躍し、2012年よりデザイナーとしても活動。2018年秋より自身のブランド〈fruits of life〉をスタート。著書に『おしゃれって いいもの』(文化出版局)ほか。


●情報は、2019年10月現在のものです。
※本記事内の価格は、すべて税込み価格です。
Photo:Norio Kidera Text:Mariko Uramoto Edit:Chizuru Atsuta