年末の大本命「新型ハスラー」はホンダN-BOXの牙城を崩せるか

ついにスズキの猛追撃が始まる…
高山 正寛 プロフィール

特に会場にあったバーミリオンオレンジと呼ばれるボディカラーの場合、フレーム自体も同色化されることで視覚的なインパクトも十分ある。それでも重箱の隅をつつくわけではないが、エアコンパネルやステアリングなどは現行のスズキ車で採用されている部品のキャリーオーバー。こういう部分でコストダウンを行っている点は相変わらずスズキの巧みさを感じさせる。

やっと巡ってきたタイミング

室内に関してはホイールベースが30mm拡大されていることで元々広かった室内空間にはさらに余裕が生まれることは間違いない。

車内はより収納性の高い広々した空間に(C)スズキメディアサイト

今回ハスラーコンセプトに注目した理由はクルマの「モデルチェンジサイクル」にある。全てではないが、クルマは概ね4~5年でモデルチェンジを行う。順当にハスラーが12月にフルモデルチェンジを行えばやはり5年になる。

CASEやMaaSに代表される自動車産業の変革期と呼ばれる昨今を見ても、モビリティの新しいあり方と同時にADASに代表される先進安全装備の進化は極めて早い。1年前の最新技術が翌年には普通、であることも珍しくはない。

 

ハスラーの場合、現行型の発売が2013年12月ということで先進安全装備に関しても現在の技術と比較したらその差は歴然だ。2015年12月の一部改良では衝突被害軽減ブレーキを従来の「レーダーブレーキサポート」からステレオカメラを活用した「デュアルカメラブレーキサポート」に換装することで安全性を大きく高めているが、他社の最新モデルはその上を行っている。

要は進化の早いADAS領域ひとつを取っても現行ハスラーはモデルサイクル的にも古くなってしまっている。こればかりはどうしようもないが、ハスラーコンセプトからはそこからの脱却ならぬライバルと肩を並べるレベルまで進化させてくることが発表されている。