年末の大本命「新型ハスラー」はホンダN-BOXの牙城を崩せるか

ついにスズキの猛追撃が始まる…
高山 正寛 プロフィール

まず軽自動車にはボディサイズの上限がある。それゆえにデザインの難しさは登録車の比ではないのかもしれないが、周りにいた来場者の意見は大きく分かれていた。「あまり変わらないね」「何か立派になった」など様々である。

確かにハスラーのアイコンのひとつである丸目の大型ヘッドライトや最低地上高を上げたパッケージングなどは人によっては「キープコンセプト」と捉えがちかもしれない。しかし筆者的には「似て非なる物」「ネクストステージへの大きな進化」であると感じている。

現行型にはない「リアクォーターウインドウ」を採用(C)スズキメディアサイト

エクステリア上の特徴はサイドに回ると顕著である。ルーフを約120mm延長することで現行型にはない「リアクォーターウインドウ」を採用した6ライトキャビンとしていること。デザイン上の差別化はもちろんだが、車両後端にウインドウが設定されることで後方視界の向上など実用上のメリットもある。

また現行型ハスラーはルーフを色分けするいわゆる「2トーンカラー」が人気であったが、コンセプトではルーフカラーを前述したクォーターウインドウまで回り込ませる手法を取っている。ちょうど真横から見るとボディカラーによってはリアドアのすぐ後ろからが独立したハードトップや幌を装着したようなイメージにも見えてくる。この手法自体は現在販売されている「スペーシア」でも使われているが、このデザインが生きるようピラー自体をボディと同色化することで力強さも両立させている。

 

まるで“G-SHOCK”?なインテリア

エクステリア以上にインパクトのあるのがインテリア、特にインストルメントパネルの造形だろう。現行型もボディカラーに準じたパネルを設定するなど、アルファロメオなどのイタリア車などでも使われていたポップなデザインが評価されていたが、ハスラーコンセプトはドアを開けると目に飛び込んでくるのが3つの大きなフレームである。

最初はカシオのG-SHOCKを連想したが、考え方としてはシンプルで右側に“メーター系”、真ん中はナビなどの“情報系”、左側はボックスなどの“機能系”を独立させ、その周辺をフレームで囲っている。スズキの説明員によれば、独立と言ってもインパネの上下に黒のバーを通し、これらを挟み込むような造形としてタフさも演出しているとのこと。