年末の大本命「新型ハスラー」はホンダN-BOXの牙城を崩せるか

ついにスズキの猛追撃が始まる…
高山 正寛 プロフィール

少々話は脱線してしまったが、ハスラーの発売当初の月間販売台数目標は5000台と意外と控え目であったことを記憶している。昨今では当たり前に販売されているいくつかのジャンルの商品を融合させた「クロスオーバー」車ではあるが、スズキとしても全く未知の分野(それでも過去には「kei」というユニークなモデルも存在していた)への挑戦であったが、蓋を開けてビックリ、生産が追いつかないほどのヒットを生み出した。

当時販売担当の役員から話を聞いたところによればこのクルマが売れることを予想していたのは鈴木修会長兼社長(当時)で、生産と販売の読み違いをしたことに対して叱責を受けた、という話は業界関係であれば結構有名な話である。

 

その後ハスラーの販売は堅調。2014年には「グッドデザイン賞」や「オートカラーアウォード2015」なども受賞することで評価もうなぎ登り、マイナーチェンジ時には先進安全装備の充実、また同社が得意とする商戦期周辺に投入する極めて買い得感の高い「特別仕様車」も販売を牽引したことは間違い無いだろう。

このハスラーのヒットを受けて、ライバル各社は前述した新ジャンルの軽自動車を投入するが、なかなかヒットに結びつかなかった。それだけハスラーのコンセプトやデザインにブレがなかった証明とも言える。

似て非なる新旧のヴィジュアル

東京モーターショー2019で展示されたハスラー コンセプトだが、冒頭に述べたように発表は例年からの流れを踏襲するとすれば年内(12月中旬以降)は確実だろう。

(C)スズキメディアサイト

実際ショーではドアを開け、乗り込むことも可能な車両が数台展示されていた。ここがスズキのユニークな部分でもあるが、コンセプトカーと称する場合、車両は高めの舞台に置かれ、ドアもロックされ、人が触れることができないのが普通なのである。

過去にも「アルトワークス」が発売前に舞台では無く、会場内にさりげなく置かれ(ベース車のアルト自体が既存車種であったことも理由)、ライバル他社のエンジニアが驚いていたこともあった。