2019.11.13
# 離婚
おかしな行動が日に日にエスカレートした妻が「別居」を言い出たワケ
それから離婚劇が始まった年収900万円夫の「不満」
「誰の稼ぎでメシを食えていると思ってるんだ」――。
そんなふうに「亭主関白」丸出しで妻に悪態をつく夫が存在したのは二昔前の昭和まで。平成、令和と元号が移り変わった今、このような昭和型夫は絶滅危惧種になっています。

夫が外で働き、金を稼ぎ、財を築くことができるのは妻のおかげだというのは新時代の空気です。法律的にも、妻は財産形成に貢献しているので、夫の財産のうち半分は妻が権利を持っているという共有財産の考え方が世間一般に浸透したという印象です(民法762条)。
ただし、問題は夫婦が離婚する場合です。
夫婦が結婚している限り、夫名義の財産も夫婦の共有ですが、離婚するのであれば、夫の財産の半分を妻に渡さなければならないのが原則です(=離婚財産分与。民法768条)。
このことに納得がいかないのは今回の相談者・桑野洋介さん。洋介さんは結婚10年目。紆余曲折ありつつも夫婦の貯金用の口座には現在300万円の貯金を持っているのですが、これを「どうしても妻に渡したくないんです!」と訴えます。
<相談者の属性(すべて仮名)>結婚10年目
夫 桑野洋介(48歳・会社員・年収900万円)
妻 桑野美音(42歳・デザイナー・年収不明)
夫 桑野洋介(48歳・会社員・年収900万円)
妻 桑野美音(42歳・デザイナー・年収不明)
令和のご時勢に「夫が独り占め」なんて身勝手すぎて通用しませんが、一体、何を考えているのでしょうか?