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次世代新幹線「N700S」はここまで変わる!気になる中身を大解剖

車内設備は?乗り心地は?
梅原 淳 プロフィール

N700Sのグリーン車と一部の普通車とには更なる乗り心地の向上を図るべく、フルアクティブ制振制動装置が採用された。こちらは電動機の力で油圧式のダンパ装置を動かしているので作動のタイミングが早く、左右方向に関しては揺れを感じる間もなく揺れが緩和されるという触れ込みだ。

試乗時点ではフルアクティブ制振制動装置の効果は、はっきりと体感できるまでに至ってないように感じたが、これは作動に必要なプログラムに課題が残っているのかもしれない。ただ、営業前の試乗列車ではこのようなケースに遭遇するがあるため、実際に営業に就いたN700Sのグリーン車の乗り心地が向上することを期待したい。

 

最高時速285kmでも横揺れなし

続いて取材用に指定された15号車に移動の途中で筆者は12号車に立ち寄った。N700Sでは普通車ながらも前述のフルアクティブ制振制動装置がこの12号車、そして5号車とパンタグラフ付きの車両にも搭載されており、乗り心地の向上を目指してある。

この12号車での作動状況は完璧と言ってよいと感じた。筆者が12号車に立ち寄ったのは静岡駅と掛川駅との間で、N700Sは最高速度の時速285kmで走っていたと思われる。このような状況で、しかも着席ではなく立っていたという条件にもかかわらず、横揺れはほとんど感じられない。

リクライニングの際に背もたれとともに座面も動くようになった普通車の腰掛

また、15号車に着き、3人がけ、2人がけ双方の腰掛に座るとよい意味での衝撃を覚えた。ともに大変座り心地がよいのだ。理由はいくつかある。一つはクッション性を確保しながら、背もたれ部分の厚さがそれまでの10cm前後から2cmほど薄くなったからだ。必然的に前後のスペースは広がり、膝頭が前列の腰掛の後部に当たることもないし、窓側の座席への出入りも楽になった。