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次世代新幹線「N700S」はここまで変わる!気になる中身を大解剖

車内設備は?乗り心地は?
梅原 淳 プロフィール

防犯カメラ同様にセキュリティの確保に欠かせないものと言えば、乗務員との通話が可能な緊急通報装置だ。確認試験車ではいままでどおり1両当たり1ヵ所または2ヵ所あるデッキに設けられているが、JR東海によると、営業用の量産車では客室両端にあるデッキとの仕切壁の2ヵ所に移されるという。設置場所の変更は、利用者にとってよりわかりやすい場所と考えたからだそうだ。

さらに、乗務員が手を離せない場合に備え、緊急通報装置では今回新たに地上で東海道新幹線の列車の運転を指示する総合指令所の係員とも話ができるようになった。

 

新機軸のリクライニング

グリーン車の腰掛のリクライニング機能には新機軸が採用されたというので、着席して早々に背もたれを傾けてみた。リクライニングしていく角度自体は変わっていないので、初代の新幹線の車両である0系以来の39度と思われる。

新たなリクライニング機構が採用されたグリーン車の腰掛

N700Sの一つ前のN700Aタイプではリクライニング機能が進化し、大腿部脇を中心に背もたれと座面とが傾くようになった。今回のN700Sでも背もたれ、座面とも傾く点は同じながら、回転の中心は足首へと変更されている。上半身や大腿部がより腰掛にフィットしやすくなって快適度が増すのだという。

試乗中の列車は新横浜駅を出発し、いよいよ最高速度時速285kmでの本格的な超高速走行を始める。その際の課題の一つは直線区間でさえも感じられる左右方向の振動だ。これまでのN700Aタイプではセミアクティブ制振制動装置(せいしんせいどうそうち)といって、左右方向の揺れを感じると、その力を利用して油圧式のダンパ装置を動かして揺れを打ち消す仕組みが採り入れられている。