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次世代新幹線「N700S」はここまで変わる!気になる中身を大解剖

車内設備は?乗り心地は?
梅原 淳 プロフィール

車内のセキュリティが格段に向上

筆者がまず案内されたのは10号車のグリーン車だ。客室に入っての第一印象は、N700Aタイプと比べてやや狭く、天井も低くなったのでは、という疑問であった。N700SはN700Aタイプと同じく、客室の幅は両側の窓同士との間で3.116m、天井の高さは最も高い場所で2.17m(先頭車は2.1m)と同じらしい。だが、それにしては一回り縮小されたように感じられる。

窓枠パネルと一体となったグリーン車の荷物棚

しばらくしてその原因は窓枠と一体となったデザインの荷物棚によるものではないかと考えた。N700Sのグリーン車は「ゆとりある空間と個別感の演出」のため、窓枠のパネルは座席1列1列をはっきりと区別するように縁に大きめの膨らみが付けられている。一体化された荷物棚もその延長で膨らみが設けられているとともに、強度を確保する目的かアーチ状に内側に回り込んでいるとみられる。

天井は、荷物棚と荷物棚とを結ぶ方向に2つのアーチから構成された白色のパネルが張られている。照明装置として採用されたLEDの光は荷物棚寄りのアーチの下辺から上に向かって照らされており、まぶしさは緩和されながらも照度は確保されるという上手い仕組みをもつ。

 
客室の天井に新たに4ヵ所設けられた防犯カメラ

パネルも座席1列ごとに区分けされており、スリットが目に入る。スリット部分の単調さをなくすためか、中央部ではぽっかり口を開けているようなデザインが採用された。口の部分のところどころには黒色の窓が見える。客室内の防犯カメラだ。

客室の防犯カメラはN700Aタイプでは客室両端にあるデッキとの仕切壁の2ヵ所に設置されていたところ、N700Sでは普通車ともども天井に4ヵ所追加されたという。ご存じのように、N700Aタイプがデビューしてから東海道新幹線の列車の車内では、不幸にも放火事件や殺人事件が発生してしまったことを鑑みれば、こうした車内のセキュリティ向上には好感が持てる。